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クロマキー合成の方法:カラーキーとUltraキーを使いこなそう!

こんにちは!動画編集スクール「どう旅」です!

今日は「クロマキー合成の方法」についてお話します。

クロマキーは動画編集を始めたばかりの方にも人気のテクニック!

背景を自由に変えられるのでCMやYouTube動画でもよく使われていますよね。

今回は「カラーキー」と「Ultraキー」という2つの方法を比較しながら、効果的なクロマキー合成のやり方をご紹介します!

はにゃ
はにゃ

動画編集の基本ですね!

クロマキー合成とは特定の色を透明にして背景を差し替える技術のこと。

たとえば、緑や青のスクリーン(グリーンバック・ブルーバック)を使って撮影し、その部分を好きな背景画像や動画に置き換えられます。

【実際の例】

・ニュース番組の背景に映るスタジオ風景

・映画の特殊効果シーン

・YouTuberがゲーム実況で自分を画面に表示する時

はにゃ
はにゃ

クロマキーの放送事故のやつですね!

1. 撮影の準備

• グリーンバック(またはブルーバック)を均一に張る

• 被写体と背景の距離をしっかり確保する(影や光の漏れを防ぐ)

• 被写体に背景と似た色の服を着せない

2. 編集ソフトに動画を取り込む

まず、動画編集ソフトに撮影した素材をインポートします。多くの編集ソフトにクロマキー合成用のエフェクトが用意されています。

はにゃ
はにゃ

影ができないようにね!

さて、ここからが本題!

編集ソフトでクロマキーを適用するには「キーイングエフェクト」を使います。

有名なものに「カラーキー」と「Ultraキー」がありますが、結論から言うとUltraキーの方が便利で高品質な合成が可能です。

以下で違いを見てみましょう。

特徴:指定した色(例:緑や青)を透明にするエフェクト

メリット:シンプルで設定が簡単

デメリット:色の抜きが雑になりやすい(被写体の輪郭がギザギザになったり、背景が完全に抜けなかったりする)

特徴:カラーキーよりも細かい調整が可能。高品質なクロマキー合成ができる。

メリット

• 「シャドウ」「ハイライト」「トランスペアレンシー」など、複数の設定項目で抜き取りを微調整できる

• 細かい毛先や動きのある素材もきれいに合成できる

デメリット:設定が少し複雑(ただし慣れると簡単!)

1. Ultraキーを適用

編集ソフトのエフェクト欄から「Ultraキー」を選び、クリップにドラッグ&ドロップします。

2. 色を選択

「カラー選択ツール(スポイトアイコン)」でグリーンバックの部分をクリックして選択。

3. 微調整

以下のパラメータを調整して自然な仕上がりに:

トランスペアレンシー(Transparency):背景の透明度を調整

シャドウ(Shadow):暗い部分の抜け具合を微調整

ハイライト(Highlight):明るい部分の抜け具合を微調整

ペデスタル(Pedestal):全体の抜け具合を補正

4. 仕上げ

被写体の輪郭がギザギザしている場合は、「ぼかし(Blur)」を少しだけ追加するとナチュラルに見えます。

クロマキー合成を初めて試すと、「なんかキレイに抜けない……」と困ることが多いです。

以下に、初心者が陥りがちな失敗例とその解決策をまとめました!

失敗例1:背景が均一に抜けない

原因:グリーンバックの照明が均一でないため、影ができたり、明るさにムラが出てしまう。

解決策

• 照明を追加して背景全体を均一に明るくする

• 被写体と背景の間に十分な距離をとり、影が映らないようにする

失敗例2:被写体の一部が透明になる

原因:被写体の服や小物が背景の色(グリーンまたはブルー)に近い場合、色が一緒に抜けてしまう。

解決策

• 撮影時に、背景色と被写体の服の色が重ならないように注意

• 編集ソフトで「カラーマット」や「ガーベージマット」を使い、範囲を調整する

失敗例3:輪郭がギザギザする(ジャギーが目立つ)

原因:クロマキー設定が粗い、または素材の解像度が低い。

解決策

• Ultraキーなど高品質なエフェクトを使い、微調整(ぼかしやトランスペアレンシー)を加える

• 高解像度の映像を使う

失敗例4:背景の光漏れ(グリーンスピル)が目立つ

原因:被写体に背景色の反射光が映り込む(特に髪や肌の端)。

解決策

• 撮影時に背景の照明と被写体の照明を分けて配置する

• 「スピル除去(Spill Suppression)」を活用する

明るい環境で使いやすい理由:

緑はカメラセンサーで特に感度が高く、明るく撮影できるため、ノイズが少なく済みます。プロでもグリーンバックを使うのが一般的です。

緑色の服装は避ける理由:

クロマキーでは背景と同じ色が透明になるため、緑色の衣装は消えてしまいます。

暗い環境に強い理由:

青色は暗い照明環境でも明確に撮影できる特性があり、暗いシーンや夜の撮影でよく選ばれます。

緑の要素が多い場合に適する理由:

例として、植物が背景に多く映り込む場合や、衣装に緑が含まれる場合はブルーバックを使うのが正解です。

クロマキー合成はちょっとした工夫で動画のクオリティを大きく上げることができる技術です。

「どう旅」ではこのような実践的な動画編集テクニックも少人数制で丁寧に教えています。

興味のある方はぜひ無料体験にお越しください!あなたの動画ライフがもっと楽しくなりますように!

動画編集スクール「どう旅」でした!

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プロフィール

中川晃平

関西を中心に約12年ほど動画クリエイターとして活動しています。

現在は大阪で動画編集スクール『どう旅』を運営しており、実践で使える動画編集テクニックを教えたり、制作した映像の添削なども行なっています。

お問い合わせはコチラまで

info@dotabis.com

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