Log撮影やRaw撮影で必須の知識!ETTRとは?
最近のスマホはプロの動画クリエイター向けの撮影技術であるログ(Log)が利用可能になっています。
Logとは撮影時に映像の情報を最大限に保持し、後での調整や編集が容易になる技術です。
この記事ではそんなLog撮影の基準となるETTR(Expose to the Right)という撮影テクニックをご紹介します!
撮影のレベルがワンランクもツーランクもあがるテクニックですね
ETTR(Expose to the Right)とは?
ETTRは右に露出するという意味で撮影時にヒストグラムを使用して画像の露出を調整する手法です。
基本的には画像データを可能な限り明るくすることでシャドウ部分の情報を最大限にキャプチャし、後で画像を調整する際にノイズを最小限に抑える技術のことです。
ETTRのメリット
1・ダイナミックレンジの最大化: ETTRを使用すると、シャドウ部分の詳細を最大限に引き出すことができます。
これにより、後で画像を調整する際に、ハイライト部分が過度にクリップされることを防ぎます。
2・ノイズの最小化: 暗部を引き上げる際に生じるノイズが少なくなるため、画質を向上させることができます。
3・後処理の柔軟性: 明るい露出で撮影することで、画像の色調補正やトーンの調整がより柔軟に行えます。
ETTRの実践方法
1・ヒストグラムの確認: 撮影中にカメラのヒストグラムを確認し、グラフが右寄りになるように露出を調整します。
2・露出補正の使用: ヒストグラムが左寄りになりすぎている場合は、露出補正機能を使用して露出を増やします。
ヒストグラムはここで活用されるんですね
注意点
ETTRは全てのシーンで適切なわけではなく、高コントラストな状況や特定の撮影スタイルには向かないことがあります。
撮影するシチュエーションによって適切な露出のバランスを見極める必要があります。
まとめ
ETTR(Expose to the Right)はカメラセンサーの最大のダイナミックレンジを活用し、画像の品質を向上させるための重要な撮影テクニックです。
撮影時には常にヒストグラムを確認し、シーンに応じた適切な露出を見極めることが重要です。
ETTRをマスターすることでよりクリアで詳細な画像を撮影するスキルを向上させましょう。
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