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SigmaBFはプロの現場では向いてない?スペックから使用用途を考える

カメラ好きなら一目見た瞬間に「欲しい!」と思わせるデザインとコンセプトを持つSigma BF。

しかし、そのスペックを冷静に見るとプロの現場での運用には厳しい部分が多いことも事実です。

特にボディ内手ブレ補正なし・固定式モニター・デュアル収録不可 という仕様は仕事用途での使用には慎重な判断が求められます

そこで今回はSigma BFの特徴を整理しつつ「どんな人に向いているのか?」を考えてみます。

はにゃ
はにゃ

素晴らしいデザインですよね

Sigma BFはシグマが発表したフルサイズミラーレスカメラで、デザイン性とミニマルな操作性を追求したモデルです。

Lマウントを採用したレンズ交換式のカメラでありながら、ボディのデザインは極限までシンプルになっています。

機能を厳選することでコンパクトかつスタイリッシュな仕上がりになっているのが特徴です。

また、カメラの名称「BF」は『茶の本』の概念に由来する”Beautiful Foolishness”(美しい愚かさ)から来ている とのこと。

この名前からも単なる道具ではなく、「撮影そのものを哲学的に楽しむためのカメラ」として設計されていることが分かります。

はにゃ
はにゃ

名前の意味かっこよすぎる!!

Sigma BFの主な特徴を見ていきましょう。

ユニボディ構造:アルミニウムの塊から削り出されたボディで、継ぎ目のない美しいデザイン。7時間かけて精密に加工される。
✔ フルサイズ裏面照射型CMOSセンサー(2460万画素):高解像度の撮影が可能。
✔ 静電容量方式のタッチパネル搭載:従来の物理ボタンを排除し、ミニマルな操作感を実現。
✔ 固定式モニター:チルトやバリアングルではなく、スタイリッシュな一体型デザイン。
✔ 内蔵ストレージ230GB:SDカードスロットなし。USB経由でのデータ転送が必要。
✔ 6K動画撮影対応(ただし6K時は電子手ブレ補正が使えない)。
✔ ボディ内手ブレ補正なし:三脚やジンバルがほぼ必須。
✔ 価格:38万5,000円(税込)

正直、このカメラめちゃくちゃ欲しいです。

まず、デザインが圧倒的にカッコいい

アルミ削り出しのユニボディ構造はまるで芸術作品…笑

シンプルながらも所有欲をくすぐるデザインで使わない時も部屋に飾っておきたくなるレベル

カメラが単なる道具ではなく「持つことで満足感を得られるもの」であることを再認識させてくれるモデルです。

また、静止画に関しては高精細なフルサイズセンサーとLマウントレンズの組み合わせで、抜群の画質を誇ります

一枚一枚の撮影にじっくり向き合い「写真を撮る」という行為そのものを楽しめるのは間違いありません。

はにゃ
はにゃ

デザイン性と実用性を兼ね備えたカメラってかんじですね

一方で仕事で使うとなると不安要素が多いのも事実です。特にプロの現場では、以下の点が大きなデメリットになります。

×固定式モニター → ローアングルやハイアングル撮影がやりにくい。
×ボディ内手ブレ補正なし → 三脚やジンバルが必須。
×デュアル収録不可 → SDカードスロットなし。USB経由でデータ転送が必要。
×6K動画時に電子手ブレ補正が使えない → 手持ち動画撮影が厳しい。
×バッテリー交換ができない可能性 → 長時間撮影時に外部給電必須。

例えば結婚式やイベントの撮影で万が一データが破損したら致命的ですが、Sigma BFはデュアル収録に対応していないため、バックアップを即座に取れません。

また、固定モニターや手ブレ補正なしの仕様はスピーディーな現場撮影にはかなり不向きです。

はにゃ
はにゃ

リスクが高いので仕事には向いてない印象です!

Sigma BFはプロの仕事向けというよりは、趣味やアートとしての撮影を楽しむ人向けのカメラです。

デザインを重視し、カメラを所有する喜びを感じたい人
じっくり構図を決めて撮影を楽しむ人(スナップ・ポートレート・風景撮影向き)
三脚やジンバルを使った撮影がメインの人
即興性よりも「撮影をじっくり楽しむ」スタイルの人

逆に仕事での使用や、Vlog・動きの多い撮影には不向きです。

はにゃ
はにゃ

この見た目は所有欲をくすぐられますよね笑

Sigma BFは所有すること自体が楽しくなるカメラ です。

デザイン、質感、シンプルな操作性、すべてが特別感を演出しており「撮ることを楽しむ」ための一台になっています。

しかし、プロの現場で使うには手ブレ補正なし・固定モニター・デュアル収録不可といった弱点が多く、業務用途には向いていません

あくまで「撮影をアートとして楽しみたい人」向けのカメラと言えるでしょう。

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プロフィール

中川晃平

関西を中心に約12年ほど動画クリエイターとして活動しています。

現在は大阪で動画編集スクール『どう旅』を運営しており、実践で使える動画編集テクニックを教えたり、制作した映像の添削なども行なっています。

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